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来年2月に退院する予定だそうです。ええ。ハイ。 自分のアニメBest3の2位、Airです。 因みに3位はおお振り。1位は言うまでもなくグレンラガンです。 Airいいよ。泣ける。 LAP21 狛萩 零 「今日はどうしたの」 さっきとは違う部屋に案内され妖夢、幽々子、青年と6人で居間で向かい合っている。 「ちょっと遊びがてらに寄ってみたぞ」 萃香が答える。 「そう。じゃあゆっくりしていってね」 幽々子がにこりと笑って答える。 俺が青年を見ていると、 「あ、この子の紹介をしていなかったね」 幽々子がそれに気づいたか、青年の説明をしてくれた。 青年の名前は狛萩 零。俺と同じ外来人だそうだ。トレイキョウで買い物をしていて、狭い路地に入ったら下の地面が裂け、気が付いたら白玉楼にいたという。彼にも能力があり、封印をかける術を主に使えるしい。しかし、一度封印した物は自分では解除することができないという使い勝手の悪い能力だそうだ。普段は無口だが、戦闘には自信があるらしく幾つもの修羅場を超えてきたそうだ。 幽々子は呑気に話しているが、俺ら三人は別のことで話がピンときた。 ――――――アリスを封印したの、こいつだ。 今は言えない。大騒ぎになると大事件になりかねない。ただ、いつかは処置をせざるを得ないだろう。しかし、こいつ自分で封印したものの解除の仕方が分からない、となると…アリスは完全に封印されし者に? 「ちょっと、聞いてる?」 「あ、ああ、すまん。全然聞いてなかった」 考え事をしていた上の空だったのがばれたのか、幽々子に呼ばれた。 「もう。もう一回言うわよ」 「すまん」 零は向こうではいじめられっ子だったらしい。能力をもった人物が人に怖がられるのは宿命といっていいだろう。事実俺もそうだったからな。そんな時、八百万の神のひとりであった朱鳥に出会い一緒に暮らし始めたらしい。両親は幼い時に亡くし一人暮らしだったため同居することにそんなに問題もなかったとのこと。 朱鳥はあらゆるものを「熾す」能力があるらしい。例えば、キャンプの時にガスが無く、火がおこせない時に火を「熾す」といった用法。非常に優れた能力を持っており、神の世界ではかなり上の階級にいたらしいが、頭がたいして良くなく失敗ばかりしていたため、追放されたらしい。また、気合いが十分であれば本来切れないもの(例えば空気)を切れる刀を持っているらしい。零がここに来たときは、飛鳥の持っていた刀で幻想郷を守る結界を切って入ってきたそうだ。 「ああ…あの事件ね…」 霊夢が若干イライラした声で反応する。たしかに管理している側から言わせるといい迷惑だな。 「そう。で、このあとが問題なんだけど…」 「?」 幽々子が急に神妙な顔になる。 「幻想卿の力にあてられて、零の能力にコントロールが利かなくなっちゃったの」 俺は何か危険なにおいを察知した。が、念のために話を促す。 「というと?」 「普段なら力を制御できるんだけど、驚いた時、また極度の恐怖を感じた時にその対象を本能的に封印してしまうようになってしまったの」 幽々子がため息交じりに言う。その横では青年が相当しょげた顔を見せていた。 「!」 それって…まずいんじゃないのか? 「それで…今日起きたことなんだけど…この子、アリスを封印しちゃったの」 幽々子の言葉に俺は霊夢、萃香と目を合わせる。 話によると、零はお使いを頼まれて妖夢と共に里に下り、その帰りにアリス・マーガトロイド邸の前を通ったらしい。そこで事件が発生したという。 「だ~れだ」 急に眼を誰かの手のひらで隠される。それはアリスにやられた事らしいが、零はまだこの世界を全然知らず、一人で出歩くこともできないという。また、前前に妖怪は人間を襲うと言われてきたので、急に視界を隠された驚きと捕食されるという恐怖で本能的にアリスを黒玉に封印してしまったらしい。 「それがこれなんですが…」 そういって妖夢がその黒玉を見せてくれた。ソフトボールほどの大きさに全体的に黒味がかかった玉。若干透明で、外から封印されて気を失っているアリスが少し見える。アリスは目を閉じてぐだっとしている。これは確かに封印を解くのは難しいかも知れん。 「ふむ…」 俺はその黒玉を見て少し考え込む。 「……」 「これはやはりベールに閉じ込めるタイプであったか」 これは先ほど永遠亭の話から推測はしていた。 「これなら、リュウでも勝算はあるんじゃない?」 霊夢の言葉に妖夢が反応する。 「リュウさんは封印を解除することもできるんですか!?」 霊夢の発言にピンと来たのか、妖夢がびっくりした様子で話しかけてくる。 「ああ……向こうの世界にいたとき少しやらせてもらった」 「じゃあ、アリスも…」 周囲が期待の空気になる。が、俺は今回の事件に勝算を見出すことができなかった。 「……無理だ」 「え?なんでですか?」 俺の言葉にいささか怒り気味の声で妖夢が問いかける。 「今、この球から生命反応がない。ということは、精神は他の所に別に隔離されたか……」 「されたか?」 霊夢が後を促すが、俺は次の言葉をいうのにかなりためらいがあった。 「お前たち、取り乱さないな」 一応確認を取る。 「何よ…」 霊夢が少し引く。 「私は別にいいけど…」 「そうか。なら言うが、もしくは、封印されたこの空間で精神が無くなったか…」 「それってどういうことだ?」 「死んだ」 「!!!!!!」 場の空気が凍る。 「しかし、もし意図的にではなくとっさにやったものならば幾らかは封印しやすくなるはず…」 誰が封印解除すんだよという疑問を抱えつつ、自分を含む周囲を励ますだけ意味のない発言をする俺。 「動物だってそうだ。狙って与えた傷より、危機を感じて本能的に与える傷の方が軽い。意図的と本能的の関係をあてはめるだけなら、これだって例外ではな いはず」 そうであると信じるよ俺も。 「……そうですね」 零が口を開く。オーラから彼は相当自分を責めているな…このままだと彼も崩壊しかねん。 「解決方法は必ず見つかるわ。絶対に見つけてやる」 霊夢が気合いのこもった声を出す。 シリアスさいこー(何 LAP22 寄り道 夕方になり、白玉楼を出る。 「リュウ、あなたどうするの?」 萃香と別れて、霊夢と二人きりになる。 「紅魔館に戻るのはちょっと今までと同じでせっかくの休暇がもったいない気が するから、どこかに泊まると思う」 「……ウチに来る?」 ……駄目だ。体が駄目だと叫んでいる。金を絞りとられて泣くだろう、そうに違いないと体が叫んでいる。 「遠慮します。まあ行くあてがなかったら神社行くよ」 とりあえず好意はいただいたというようなニュアンスの言葉を発する。意地でも泊まる場所探すぞ。 「……チッ」 (舌打ちした!この人舌打ちしたよ!) たった1分の出来事で霊夢の腹黒さは異常ということを思い知らされた。 「じゃあ、ここまでくれば迷わないでしょう。私は神社に戻るわ」 森から抜け、見晴らしがよくなったところで霊夢と別れる。 「今日はありがとうな」 「ま……ちょっとやな事件なったからね、今日は寝ないで文と調査かも…」 霊夢の表情が曇った。まあ、確かに落胆しても仕方がないことだ。 「お疲れ様です」 そういって霊夢と別れる。俺の行き先は決まっていた。ローラーボードを飛ばしてそこへ行く。 そこへの生き方は自然と頭に入っていた。それはまるで、初めて入った小学校も一年経てば人に小学校への行き先を聞かれても適切に教えられるというようなことに似ているかもしれない。それはどんな人間でも当てはまることであり、6年小学校に通っていても道を覚えることができないというようなことはない。それは人間が持つ能力でもあり、人間ならば誰しもができなければならないという必然性をも持つ。しかし、その対象が日常に密着したものではない限り人はそれを未知、または必要性のないものと認識し頭の中の意識から省いてしまう。道を覚えるのだってそうだ。小学校という物は小学生にとって日常に一番接している場所であるが、中学校は小学生にとって必要性に乏しい。よって、小学生は中学校に行けないし、行くことを必要としていない。 だが、俺には小学生にとって小学校のような存在の物が幻想郷には二つある。一つはいうまでもなく紅魔館。もはや生きるために強制的に覚えさせられたようなものでもある。そしてもう一つは、紅魔館のような半強制的に覚えたわけではなくただ「楽しいから」という単純な理由から道を覚えたのであった。 俺はある家の前にいた。西洋風の建物だが外見は白黒という珍しい採色の家。結構な広さの家だ。窓の数から2階建てだろうか。しかし、一階ごとの床面積が大きい。その門には「マーガトロイド」という表札がある。 そう、ここはアリス・マーガトロイド邸。アリスが封印と聞いた時、極めて落ち着いた気持ちを維持しようと踏ん張ったが、正直言うと人生一番のショックだった。紅魔館の皆を除けば、魔理沙とアリスには一番世話になっていた。アリスにいろいろな魔法を教えてもらおうと試みた事もあった。結局全部失敗してボロボロになったことはいい思い出になった。この家への道の行き方は何処よりも早く覚えた。暇さえあればここに行って三人で遊んでいた。今日だって始めはそのつもりだった。 その三人から一人が消えた。この虚無感はなんとも言えない…。いままでずっと遊んでいた幼馴染が死んだような悲しさだ。 「くそっ……」 一度向こうの世界でスーザンがデスシャドーに封印された時は全身全霊の力を込めて解除したことがあるが、これは訳が違う。相手は封印専門職。それも自力で解除することができないほどがちがちに封印するわけだ。これを解除するのは極めて無理だ。 「アリス……」 だが、何かしら解除する方法を探して封印を解除したい。心からそう思っていた。知略が駄目なら武力で切り開く。 「絶対復活させるからな」 とりあえず…今日は紅魔館に帰るか。 次回は感動のレミリア(何 LAP23 家族 「あら、おかえりなさい」 「ただ今戻りました」 庭先で池のふちに座っていたお嬢様に一礼する。結局あのあとマーガトロイド邸からまっすぐここに帰ってきた。特に寝る場所とか考えてなかったからここを選んだわけだが。 「あなたの分の夕飯用意されてないと思うわよ。咲夜に言って作ってもらいなさ い」 お嬢様が言った。暗くてあまりお嬢様の顔が見えない。 「そうさせていただきます」 そういって俺は庭に止めてあるブレイクダークの荷台からポルウを取り出す。 「あら、今日は演奏するの?」 俺がポルウを取り出したことにお嬢様が興味をもったのか、俺に尋ねてきた。 「3日後のプリズムリバー楽団のコンサートに友情出演することになりまして」 俺はお嬢様に事情を話す。 「そう…どこでやるの?」 「白玉楼です」 「ぜひ見に行きたいわね」 お嬢様はそのコンサートに対する興味を隠すことなくしゃべる。 「ありがとうございます、では、ちょっと湖畔の方まで行くので、失礼いたしま す」 俺はお嬢様の反応を嬉しく思いつつも練習にいこうとお嬢様に許しを得る。 「ここからあなたの演奏聞いているわ」 「ありがとうございます。では、失礼します」 俺はなぜか今日は湖畔でポルウを吹きたかった。たぶんここに初めて来たときの名残だろう。ここで吹くと心がリセットされるような気がしたのだ。 しかし、今日の心はいつまでたっても黒い雲がかかっていた。理由がアリスであることは言うまでもない。 「アリス…」 本来ならいち早く助けたいところだが……すまない。魔理沙よりも俺の方が沢山借りているのに何もできなくて… しかし、俺の心情とは違いここに一人で立つと、幻想郷に初めて入った時から本当に周囲が変わっていないように感じる。森が醸し出す不気味さ。ホラ貝のような妖怪の鳴き声。大きい月。本当にここは変わらない。あの時と状況が違うことといえば隣にブレイクダークがないのと… 「お?珍しいのがいるね?」 ………馬鹿がいるということだ。 「今は事情があるんだ。チルノ。弾幕ごっこはレティとやってくれ」 俺は後ろにチルノがいることに思いっきり不快さを抱き、精一杯だるさを強調した声でチルノに言う。が、馬鹿にはそのようなことは気づけなかったらしい。 「じゃああたいその事情手伝う!」 と、非常にはきはきとした返事を返してきた。 「……めんどくせーのが来ちゃったな……」 ゆっくり練習したかったのに…仮に誰か来たとしても、よりによってこんなに使えないやつが来るとは。 「……まあいい。じゃあそこら辺に座ってみていろ」 チルノの相手をするのが非常にめんどうだったので、俺は適当にあしらっておく。しかし、チルノがそんな暇なことを飲み込むわけがなかった。 「えー…あたいもっと暇じゃないのがいい」 「楽器演奏に手伝うも何もないです。嫌ならお引き取り下さい」 「ぶー」 チルノは頬を膨らませてこっちをにらんでくる。馬鹿は無視して早速ポルウの準備をする。そして、練習を始める ポルウを吹きながら、昔のことを考えてアリスのことを紛らわそうとする。だが、俺にとってアリスという人物が占めていた割合が大きすぎた。幻想郷ではらを割って話せる相手は魔理沙、アリス、そして咲夜の三人だけ。アリスがいなくなった今、アリスだけでなく魔理沙もおそらくショックで精神的に滅入ってしまっているはず。いくら魔理沙とアリスと俺がつるんでいたとしても、その三人の中だったら俺が一番接点がない。魔理沙とアリスは友達を言う枠を超えてもはや恋の域に達してしまっている部分もあると思う。彼女たちの絆はどんなに頑張っても引き裂くことが出来ないと霊夢が言っていたのを思い出す。俺もその輪の中に入ってからしみじみ感じさせられた。 だが、いまアリスが封印されたことによって完全に二人の絆に亀裂が入った。お互いの気持ちの支えになっていた絆が崩壊した魔理沙は確実に今後取り乱す可能性があるだろう。今一番怖いのはアリスの封印を解除することではなくて、魔理沙が暴走してしまうことかもしれない。 しかし、感傷的になっている場合ではなかった。 「あ?」 ポルウの演奏を止めて楽譜を凝視する。チルノがなんか演奏を中断したことに文句を言ってくるが華麗なスルーで受け流す。 「……」 侮っていたが、この楽譜、結構難しかったりするな。中指の運指が鬼である。ファーストボタンからセブンスボタンに飛び、その後セカンドボタンに動くという動作があるのだが、ファーストボタンからセブンスボタンの間は20cm近くである。これをとてつもない速さでかつ正確に演奏しろだと…?? 俺はプリズムリバーからもらった楽譜を改造して自分にとって吹きやすい譜面に変える。まあ練習すれば出来ないこともないだろうが、3日でこのテクニックを身につけろというのには無理がある。その後も順調に改造していって練習を進めていく。 気がつくと、練習を始めてから2時間がたっていた。辺りも始めたころと比べるとだいぶ暗くなってきている。俺は引き上げることにした。 「ふぅ…こんなもんか…ん?どうしたチルノ?」 チルノがじっとして動かないのを見て声をかける。 「すごい…あんたすごいね…」 すると、チルノが目をらんらんと輝かせながらこっちを見て言った。 駄目だ…アリスのことが頭から離れない。雑念を抱けばポルウに限らずどの楽器にも乱れが出る。口では「こんなもん」と強がったが、内心では今日はひどいと思った。これじゃあ魔理沙の心配なんてできる暇がないような気がしてならない。俺さえもが精神が崩壊してしまったら元も子もない。 そんなボロボロの演奏でもチルノはすごいと言ってきた。やはり自分の世界に存在しないものを体験するとそう思うんだろうか… 「そうか?」 俺はチルノがあまりにもオーバーな反応をしてきたので戸惑う。 「あんたすごいよ!また聞かせて!」 チルノの声には確かな興奮が見られた。こりゃまた吹くときに来るな… 「じゃあ、またな。弾幕ごっこはレティとやれ」 俺はそういってチルノと別れようと言うが、 「えー…」 さっきまで生き生きとしていた目は途端にしぼんでしまった。いつもなら一緒に遊んでくれる相手にあっさり断られたら、そりゃすこしへこむか。少し悪いことしたかなと俺は思った。 「俺、今日は疲れたから」 だが、確かに俺は言葉通り疲れ切ってしまっていた。理由は言うまでもないだろう。疲れたというのも、肉体的ではなく精神的に疲れたわけだから眠いというわけではないが、少し一人になりたかっただけだった。 俺はそういってチルノに背を向ける。チルノがぶーぶー言っているのが聞こえるが、無視して紅魔館に帰る。チルノはまだあの事件を知っていないのだろうか。しっていたらあんなに生き生きした顔を見せることはないだろう。まあ、チルノなら仕方がないという気持ちがなかったというと嘘になるが。 俺は紅魔館に着いた。見ると、池のほとりにお嬢様はまだ座っていた。 「お疲れさま。演奏がよく止まってたみたいだけど」 お嬢様は俺が門から姿を見せると声をかけてきた。何もかも聞こえてしまっているみたいだ。 「いや、初見の楽譜ですからね」 俺は慌てていいわけを口走る。 「初見の楽譜を3日で完成させるの?」 お嬢様は初見というキーワードに少々驚いたようだ。 「結構簡単ですよ」 お嬢様の驚きを少し和らげようと俺は嘘を言う。まあ、あながち間違ってはいない。なぜなら俺が勝手に改造したからだ。 「そう……」 話が途切れる。俺は無言でお嬢様に一礼した後にブレイクダークにポルウをしまいに行く。その様子をお嬢様は終始見つめてきている。すばらしい威圧感に脱帽せざるを得ない。ただ見つめられているだけなのになぜか余計に緊張してしまう。全然落ち着かねえ……。背中になんかついているのだろうか? 荷台にポルウをつんだのち、俺はお嬢様の元へ行き、 「では、自分は先に失礼させていただきます」 と一礼し紅魔館に入ろうとする。だって、こんな威圧感に長時間いたらさらに精神的に疲れるかもしれないからな。 が、お嬢様は俺を紅魔館の中に入らせてくれなかった。原因は予想だにしない言葉を発したことによる。 「やはり、アリスがいなくなるのはきつい?」 「!!!」 俺は予想していなかった図星を衝かれ、呆然とする。 「……なぜ……」 しばらくの沈黙の後、俺はお嬢様に背を向けたまま声を発する。 「あなたの音色には迷いが感じられた」 お嬢様は俺の問いに冷静な声で答えを返す。 「迷いが感じ取られたとしても、なぜアリスのことだと…」 自分でもわかるほど今俺は冷や汗をかいている。まずい、お嬢様にばれた… 「あなた、永遠亭にいたでしょ」 お嬢様は一つため息をついたあとにそういった。そこでようやく俺はお嬢様の方に向き直る。 「……分かっておられましたか」 まさか木の上にいることがばれていたとは… 「萃香の声が聞こえたから。すくなくとも私と咲夜は気づいていたわよ」 「……そうでしたか」 お嬢様の理由に、俺は肩をすくめることしかできなかった。今考えると萃香がこえを抑えることなどできるはずもなかった。 「あなた、結構溜めてるんじゃない?今二人きりだから全部吐いちゃいなさい。後が楽よ」 お嬢様は極めて穏やかな声で俺に話しかけてくる。 「………」 「……」 長い沈黙があたりの暗闇により一層あやしさを与える。 俺はいまお嬢様に精神を崩された。自分でアリスがいなくても大丈夫と一人で強がっていたことで保っていた精神がお嬢様の一言で崩壊し、力を入れなければ涙があふれそうだった。でも、お嬢様は全部出せと言った。これは、お嬢様に甘えろということなのか。いずれにせよ、何かしゃべらないとお嬢様に失礼だし、俺も壊れそうだった。俺はお嬢様に本音をぶつけることにした。 「永遠亭で魔理沙はアリスに借りたものが多いと言いました。確かに、魔理沙と アリスはああいう関係だったかもしれません。しかし、あれは彼女だけに言え たことではありません」 「……」 お嬢様は手を組んで庭に生えている花を見つめたまま何も言わない。それでも、俺はお嬢様に語りかける。 「私にも、アリスに借りた物は数多くあります。それは、魔理沙と同じく一切返 しておりません」 「………」 「今、私にできるアリスへの恩返しは彼女の封印を解くことだと思います。です が、封印解除の手掛かりはいまだ一切つかめていない」 「………」 「でも、ここで返さなければ、アリスにはもう何も返せません。この自分の不甲 斐なさに嘆いても嘆ききれないんです」 「………」 「だから…私は…」 本音を全部言った俺は泣いていた。本当に自分が情けなくて、でも自分を責めても何も始まらない。だから行動を起こさなければならない。頭では分かっていてもいざとなると何もできない自分が本当に悔しかった。 「本当に……自分が……」 本当に俺は自分が情けなかった。アリスのために何もできず、アリスには恩をもらっただけ。それなのに、アリスが封印されたと言って俺に何が出来る?ジャスティスウィングなんて大層な肩書を掲げて、人一人助けることが出来ないのか?俺の能力はそんなに自分にしか理がない自己中な能力なのか?自分を責める材料は探せば、掃いて捨てるほどあった。 でも、肩を震わせて泣く俺に、お嬢様はそっと手を置いてくれた。 「あなたは自分を責めすぎている。そんなに責めているとあなたが壊れてしまう わ。もっと楽に行きなさい。アリスの封印を解く前にあなたが壊れたら意味が ないじゃない」 「……お嬢様……」 俺はお嬢様が肩を置いてくれたことに少し驚いていた。お嬢様がまさかこんなことをするとは… 「あなたはすべてを自分の中で解決しようとする癖があるの。傍から見たらそれ はいい癖かもしれないけれども、でもそれは嘘。それは自分を追いつめる足か せにしかならないの」 「……」 長い沈黙が流れる。が、この沈黙はさっきの沈黙とは違い暖かささえ感じる。お嬢様が俺に言ってくれた言葉はいままで考えたこともなかった。だから、俺はハッとしたのだ。 やがて、お嬢様が俺に過去の話をしてくれた。 「私にもそういう時期があったわ。ある吸血鬼が大事件を起こしてから吸血鬼が 嫌われた時期があったの。それで私は一人ぼっち同然になったんだけれどもそ のときにパチェにあったの」 「……」 「パチェはあの時本当に私によくしてくれたと思うわ。私が落ち込んでいるとい つも励ましてくれて、時には喧嘩をして気を晴らした時もあったわ。でも、吸 血鬼が嫌われた時に出会ったから私はパチェのことが心から信じることができ なかったのだから、パチェに悩みごとを相談することができなくて鬱な気持ち を自分で押し込めていたの。でも、押さえつけることにも限界が来て、封印さ れる前のフランみたいな修羅になりそうなときがあった。でも、その時パチェ が私のことを家族って言ってくれたの」 「……家族…ですか…」 家族―――――俺は両親を幼いころに亡くし、ずっと姉と二人で生活をしていた。俺は幼い時本当に問題児だったらしい。外出すれば外出先で必ず問題を起こして近所では有名な悪ガキだった。だけど、そんな俺を姉は根本からしっかりとしつけてくれた。俺を殴ることも躊躇があってこそ俺は今俺でいられ続けることが出来る。その姉も、3年前に死んだ。いや、殺された。デスシャドーの手によって俺には今家族はいなかった。だから、家族という言葉をお嬢様が発した時に俺は懐かしい気持ちと共に非常に悲しい思いも込み上げてきた。 「そう、家族。不思議な言葉よね。たったその言葉だけで私はパチェが私を信用 していることを知ったわ。それで、相談に乗ってもらった。そして二人で吸血 鬼が安全だって証明したの」 「…そうですか…」 俺はお嬢様の言葉をかみしめる。俺にとってこの説教は非常に身にしみるものであった。 「あの時の言葉を借りるけど、もはや私たちはあなたの家族同然。もっと周りに 頼っていいのよ。あなたの家族は、あなたの思ってるより頼りになるはずよ」 「…お嬢……様…」 力一杯涙を我慢するが、涙が眼からこぼれてきてしまった。 「まず、今日は私を頼りなさい。あなたが今までためていた苦しさ、悲しさ、辛 さ、全てを涙に変えて出しなさい。私の中で」 そういってお嬢様が俺を抱いてくる。俺はまさかお嬢様が俺のことを抱いてくるとは予想にしていなかったが、やがてお嬢様のあたたかさを感じ、涙腺が緩んでくる。 「…失礼します…」 「……いいわよ」 「…う…うわあああああああ」 俺はお嬢様の優しさの感動も重なり、声をあげて泣いた。お嬢様のいうことはすべて本当だった。何もかも、向こうにいた時代から、俺は人生を人に迷惑を変えないように生きてきていた。だから、怪我もそう、悩みもそう。ジャスティスウィングの皆に気づかれないようふるまってきた。それが正しいと思ってた。 でも、お嬢様に言われて考えが変わった。今までの考えは自分を追いつめるだけにすぎなかったということに気づいた。ある程度なら人に頼ってもいい。俺はこの夜、人生にとって大きな勉強をした。 「う……ひっく……」 「……」 俺が泣きやむまで、お嬢様はずっと暖かく抱いていてくれた。 今日の夜の月は、とても赤かった。 なんというレミリャ LAP24 vs美鈴 「あー…疲れた」 目覚ましのものすごい怒声で起きる。 朝になり俺はもぞもぞと起きあがるが、非常に目が痛い。正確に言うと目尻が痛い。昨日は相当泣いた自信がある。まあ、おかげで非常に気分だけはいいのだが。 実は昨日俺が泣きやんですっきりするまで1時間かかったそうだ……マイケルやロジャーにはとてもじゃないけど言えないことだ。あいつらにいったらなんていわれることやら。まあ、それだけ自分の中でいろいろと溜め込んでいたっちゅうことじゃないのかと自己完結したが、まーだなんか水分不足に悩まされそうだ。 「さて、今日はどうしようかな…」 俺は今後の予定を無理やり作ろうと考える。特に決まってないんだよなあ…今日は。仕事漬けの日々を送っているとそれが日課のように感じてしまい、いつしか急に休暇をもらってもそれを弄ぶだけになってしまうようになってしまった。前の世界だったらマイケルとかロジャーを誘って大騒ぎしていたんだが… いつもの三人組と遊ぼうってったってアリスはいないし魔理沙にはあまり接近しない方がいいかなと思うし…じゃあ霊夢と遊ぶのかって言うと、昨日の夕方の別れ際の話もあって逢いづらいな…あってもどうせ文達と調査しているかもしれないし。永遠亭は生き方が分からないし、白玉楼に行くにしても妖夢がいなければいつ幽々子に食されるか知ったもんじゃない。かといって紅魔館から動かないでいるのももったいない気がするし… 「今日は…どっかいって特訓するか」 いろいろ苦悩した揚句、とてつもなく平凡な答えにたどりつく。 なぜこんな結果にたどりついたかというと、久々に動きたいというのもあった。最近は幻想郷では特に大きい事件などは起きて……ああ、アリスの封印の件は除くよ。でも、本当に戦闘を伴う事件は起きていない。戦うとしたら弾幕ごっこであそぶくらい。それだって本気を出して戦うことが出来る相手がいない。あ、このことは皆には秘密にしていてほしい。知られたらどんな目で見られることか。 そこでふと、前前からやろうと思っていたことを思い出す。フランドール様の事件で分かったことが一つあるんだが、俺のスペルカード「波符『ピンポイントスマッシュ』」は発動した後に自分の体に出てくる反動があまりにも激しすぎる。だって、使った後気絶するスペカだぜ?そりゃああの時は体がぼろぼろだったということもあっただろうが、もっと使用代償が軽くて、使いたいなあと思った時に頻繁に使用できるスペルカードが欲しい。また、アリスの封印を解除するならピンポイントスマッシュよりももっと強いスペカを作らなくてはならない。力で開放するのは極めて危険な方法だとは思うが、やってみないと分からない点だってあるだろう。え?フランドール様の暴走事件が発生してから9か月経ってもなんでスペカを作らないのか?……本気でやるような戦闘がなかったからとでも言っておこうか。 「さて…起きるか」 のそりと起き上る。なんか休みなのに早起きするのも癪だが、習慣にしておかないと仕事に復帰した時に起きられる自信がないしね。今は寒いので私用でも執事服で行動する。この服あったかいからな。今思うと、霊夢とか冬ですごく寒いのに(幻想郷の冬は寒い。しっかり雪も降る。実際今窓の奥ではゆきがしんしんと降っているし、銀の様な世界が紅魔館の庭を覆っている)脇をさらして生活をしている。風とかひいたとこは見ていないが風邪をひくのも時間の問題だろう。でも、俺はこの服で夏を熱中症にならずに乗り切った。それとおんなじようなことなのかなあ…。 俺が着替えを済ませ、ドアを開けると、丁度フランドール様が前を通り過ぎているところだった。 「おはようございます、フランドール様」 俺はフランドール様をみて頭を下げる。 が、フランドール様は未だ俺に恨みを持っているようだった。あの事件の後、俺はお嬢様にフランドール様と時々遊ぶよう促したので幾分か俺に対する恨みも消えたようだが、母集合が多すぎる。俺がこういう風に挨拶しても、鼻を鳴らして拗ねた子供の様にそっぽを向かれてしまう。人間(?)関係を築くのも楽じゃない… その後俺は朝食を済ませ、お嬢様と別れをつげた後に湖に行く。ここは三節棍を振り回すにはちょうどいい広さがある。とりあえずスペカを作る準備がてら三節棍を振ってみる。 「ふっ……はぁっ……せいやっ!!」 しばらく扱っていなかったが、さすがに三節棍の扱いに腕の落ちはないようだ。自分の三節棍の軌道を読み、その行く先に手を置いて待つの行動にさして支障はない。あったらその日から猛特訓になるだろうなと頭の中で考えるが… しかし俺は考える。三節棍を振るのが平気でもシャドーでは意味がない。手合いの相手がいないと腕が落ちているかどうかを判断するのに無理がある。誰か対戦相手はいないかなあ… そんなようなことを考えていると、まるで俺の心を悟ったかのように後ろで声がする。 「練習ですか?お相手しますよ」 振り向くと、美鈴が立っていた。あまりのタイミングの良さに俺は飛び上るほどに驚く。 「お、手合わせしてもらえるか。助かるぜ」 俺は一つ首をまわして三節棍を構える 「では、行きますよー!」 美鈴も気合十分だ。手を目の前にかざし、基本体形を取る。そして、朝の手合わせが始まる。 美鈴は気を操る妖怪だ。だから、下手に隙を作ると、そこに攻撃をされる。だから常に集中力全開でいなければならないし、空気は波動のシールドで防ぐことに限界がある。そして厄介なのはそれを美鈴は知っているのだ。だからシールドを抜かれないために、美鈴には気を操って繰り出す攻撃をさせてはならない。美鈴に気を使った攻撃をさせない方法としては、こっちが三節棍と波動攻撃をテンポよく切り替えて相手に気を扱うほどの暇を与えないようにするしか方法がないのだ。 さらに面倒なのは、相手が中国拳法づかいであるということだ。俺が扱っている三節棍は、ヌンチャクとともに中国拳法で非常にメジャーな武器としてよく挙げられる。日本武芸でいう刀のようなものだ。それ故中国拳法を取得している人間ならばからなずと言っていいほどヌンチャク、三節棍使いとの手合いを経験するし、それはヌンチャク、三節棍に対する対処法が多くの中国拳法取得者に知れ渡っているということに結び付く。つまりは、中国拳法を取得している者との手合いは俺が一番苦手とする分野なのだ。 が、こっちだっていくつもの修羅場を超えてきた身だ。これくらいの不利、長年の経験でひっくり返してくれるわ! 中国拳法の基本は蹴り。そこて、中国拳法の基本的戦いとしては、まず蹴りを決めるために甘い突きなどで相手を翻弄する。そして、相手のが疲れて動きが鈍くなり、位置取りが甘くなってきたところで一気に決める。ならば、その蹴りの時になんとかできないだろうか。一番手っ取り早い方法としてはわざと蹴りが出てくるように動き、足が動いたところで三節棍で足をすくい上げる。そうすれば勝てるか? 俺はそう予測したうえでわざと美鈴の蹴りの攻撃範囲に迫っていく。わざと迫っていることを悟られないように疲れたというアピールをしながらだ。でないと、相手に何か策があるだろうと察知されてしまう可能性があるからだ。しかし、美鈴は俺の軌道誘導に気を取られているようで俺のことには一切眼もくれない。俺は今がチャンスだと思った。 一気に美鈴の足元に踏み込んだ。そして三節棍を足をすくい上げるためにスタンバイする。案の定美鈴は蹴りのモーションに入った。そこですかさずまず三節棍で美鈴のすねを押さえつける。そして、足の勢いをなくしたところで一気に足に三節棍を引っ掛け持ち上げた。俺のシュミレーション通り美鈴の脚は宙を切り、そのまま美鈴は背中から倒れこんでしまった。見事なる俺の戦略眼勝利である。 「ふぅ…勝ったか」 なんとか美鈴に勝てた。いくら勝ったとはいえ中国拳法同士だから結構強く感じちゃうんだよなあ。 「ああ…負けちゃったわ」 服に付いた土を払いながら美鈴が悔しそうにつぶやく。 「中国拳法でジャンルが同じだからこっちも結構苦戦するよ」 本当にその言葉には嘘はない。やはり、美鈴も例外ではなかった。確実に三節棍の攻撃範囲を知り、それを知っているうえで攻撃を出してきた。俺にとっては久々に頭をフル回転して頭脳的に勝った気がした。 「でも、それでも強いですよ」 だが、美鈴はそういって俺を褒めてきた。 「そ、そうかな…」 俺は自分でも顔が赤くなるのが分かり、顔を伏せた。そんなにストレートに言われたら照れるだろ… 「でも、まだ実力を全部出し切れてないようですね…」 そんな俺を見ながら美鈴が言う。 「え?」 意外というか、図星というか、ドキッとして俺は美鈴を見る。どうやら相手にもそれを悟られるほど腕が落ちていたか? 「何かのせいであなたの本当の強さが出し切れていない」 美鈴が極めて落ち着いた様子で話してくる。すると、 「スペカの少なさ…じゃないですかね?」 声がする。見ると、文と椛がいた。 「リュウさんが力を出せていないのはそのせいだと思います」 文がデジカメを片手に言う。あまりにも図星で反論できずに、 「う…うぅ…」 と口ごもってしまう。 「……どうやら図星のようですね」 そんな俺の様子から考えたのか、文がそう言った。 「今日スペカ作る予定だったんだけどね」 俺はとりあえず言い訳の一つになりそうな言葉を発してみる。 「そうだったんですか…」 俺の言葉に椛が反応をしてくるが、文は熟練されたスルースキルを発動しているようだ。何か考えているようだった。と、急に表情が明るくなったかと思うと 「今日私達暇なんでお手伝いいたしましょうか?新聞のネタにしますけど」 と、俺に媚を売るかのように話しかけてきた。 「全力で却下します」 俺は厳しい目つきをして文に言う。溜まったもんじゃない。俺は動物園の動物のように見世物じゃないんだ。俺にあだって拒否権があるんだ。 「冗談ですよ冗談!そんな眼で睨まないで下さい!」 文がいささか慌てた様子で手を振る。 「文さん、何やってんですか…」 文の世話役みたいな椛がため息交じりにあきれる。こいつの世話役は疲れるだろうなあ… 「……まあ、撮影しないという条件の下なら喜びたいのだが…」 今いち信用ならない。文に頼みごとをして新聞にそのことが乗らなかった日はない。 「しません!この目を見てください!」 文が必死の目で俺を見つめてくる。俺がしばらく黙っているとだんだん近づいてきて、終いには鼻と鼻がくっついてしまいそうなぐらいまで近づいてきた。 「わーった、わーった。手伝わせてやるよ」 俺は文の根性に負けて折れた。 「あ、ちょっとだけ上目線ですね…」 文はちょっとだけへこんだそぶりを見せた。 「気にしたら負けだ」 こいつを調子に乗らせると絶対撮影される。そのことは重々承知だったので上から目線を保つことは効果的だったりする。 「それでは、私は仕事に戻りますね」 すっかり存在感がなくなっていた美鈴が口を開く。 「おう、ありがとな」 美鈴が紅魔館に帰り、湖のほとりでスペカ制作に俺たちは取りかかることにした。途中レティと馬鹿(チルノ)がきて5人(実質使えるのは4人)になった。 長め~ 前(Ⅴ) 次(Ⅶ) to HOME
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レミリアは取り留めない話をメリーと交わしていた。時折訳の分からないことを口に出すのにも慣れられていた。 要は話半分に聞いていれば良いのだ。時間は緩やかに過ぎていく。暗闇に太陽の柔らかな日差しが差し込んできた。 「お嬢様、そろそろ夜が明けます」 咲夜の言葉がメリーとレミリアのお茶会に終わりを告げる。 「あらそう? もうそんな時間なのね。メリー、最後に予言をしてあげる」 「予言?」 レミリアはそう言うと不適に運命を嗤う。 「竹林へ、迷いの竹林へ行きなさい。そこに道はある。あの時のように全てが終わる」 その言葉にメリーは眉を顰める。彼女は思い出したのだ。以前竹林で見てしまったあの獣を。人間の顔をもった大鼠の姿を。 メリーの不安そうな表情を見て取りレミリアはクスクス笑う。そんな事は承知していると言わんばかりに。 「安心なさい。あの獣は火鼠の裘を被ったエイリアン。貴方が逃げたから追いかけただけよ。面白そうだとかいう理由でね。そうね……だったら美鈴を竹林まで案内させるわ」 「えっ!? 私ですか?」 「そうよ。竹林までよ。竹林へ入ってはいけないわ」 「はぁ……」 その言葉にどうして竹林までなのかと問いたそうにしているメリーを彼女は手でその問いを遮る。 「運命は己が手で掴むものよ。その方が面白いもの」 「見ている方は楽しくても危ない目に会うのは私でしょう?」 「大丈夫よ。全てはあの時と同じ。貴方というヒロインの窮地には必ずヒーローが駆けつけてくれるわ」 「あの赤い眼をした女の子?」 「人間じゃないから怖い?」 レミリアの言葉にコクリと首を縦に振った。 「私も人間じゃないわ」 「でも貴方は……そうね、そんな事は些細なことね。あの女の子にお礼を言っていなかったわ」 「別にお礼なんてしなくてもいいんじゃないの?」 「どうして?」 「どうしてか? だってあの女の子はエイリアンと喧嘩をしているだけですもの。エイリアンが逃げたのは無力な貴方を巻き込まぬようにするため。女の子は周りが見えていなかったようだしね」 「まるで全てを見てきたかのような言い回しね。それにしてもエイリアン……」 彼女の頭の中ではSF映画に出てくるようなエイリアンがキシャーキシャーと鳴く姿が出てきた。 そしてそのエイリアンと喧嘩をする女の子の頭が割れ、そこから何か出てきて、同じくキシャーキシャーと鳴きながら喧嘩をする姿が思い浮かんでしまった。 「やっぱり不安なのだけど……」 「大丈夫よ。今美鈴にクッキーを包ませているわ」 「ええ、ありがとう」 「所でそのクッキーは誰と食べるのかしら?」 唐突にレミリアから問われる。彼女はそれに答えようと口を開くが……そこで止まってしまう。声が出せないのだ。 「答えられないの?」 「私は、私は……」 その者の名が告げることができない。ただ口をパクパクと動かすことしかできないのだ。 「蓮子かしら? それともその腕に抱いた狐さんと猫ちゃん? それとも姫の亡骸? もしかして神社の巫女?」 メリーは俯いて答えない。いや答えることができない。 「うふふ。行きなさい。答えは自分で出すしかないのだからね」 こうしてメリーはどこか心の中に靄を抱えたまま、朝陽に見送られて美鈴と共に紅魔館を後にするのだった。 夜明け。それは始まりの時間。この幻想の地に置いて異変が生じ始めていた。それに気が付いた二人が動き始めたのもこの夜明けの時刻であった。 一人は博麗霊夢。この幻想郷を覆う結界に異常が生じたのをその与えられた役割故に気付いてしまったのだ。 博麗大結界と呼ばれるこの結界は二人の力によって完成する。一人は博麗神社の巫女。もう一人は境界を操る大妖、八雲紫。 前者が結界という存在を守護し、後者が外の世界と幻想郷を隔てる境界を付与する。この二つによって結界は完成するのだ。 結界が存在した頃は、一人が結界の存在とその結界の能力を付与し、保持し続けるという形であったのだ。だが八雲紫はわざわざ結界を二つに別けた。 それは一人が守護するが故の弊害、もしその一人が斃れてしまったのならば結界はどうなってしまうのか。その事を考えた保険であった。そしてその保険が役に立ったのだ。 彼女はそれに逸早く気が付いた。結界という存在は揺らぎないのにその力に揺らぎが出てきたのだ。 早くに気が付いたとは言え、それを防ぐことはできない。幾人かの人間が外の世界よりこの幻想の地に迷い込んだのだ。 それだけならば良い。彼女が元の地にと送り返せば済む話だ。しかし、もしその人間が悪意を持つ人間であったのならばどうだろうか。彼女が彼等を送り返すまでに幻想郷に如何なる被害がもたらされるのか。 全てが悪意を持つ人間ではない。紛れ込んだ人間は良き隣人となりうる資格を持ち合わせた者もいた。もしその彼等が力を持っていたのならば彼女の心は苦しまなかっただろう。 彼等は自分の力で己の身を守ることができるのだ。彼女は自身の役目を、結界を強化し、これ以上外の世界からこの地へと紛れ込む人間を防ぐことができるのだから。 しかし悲しい事に悪意ある者は力を持ち、守るべき良き者は力を持っていないのだ。 博麗霊夢は決断を迫られていた。目の前の命を切り捨て更なる災厄を防ぐか、それとも……。 そんな彼女の悩みなど知ったことかと上空より能天気な声が響いてきた。 「よう、何しけた顔して悩んでんだ?」 「魔理沙か。何かよう? 今忙しいのよ。これから外の世界に人を送り返さないといけないの。その後に厄介な仕事が残っているしね」 「あん? 送り返すって……ああ、あそこのおっさんか。何であのおっさん泣いてんだ?」 魔理沙の問いに霊夢は溜息交じりに答える。 「奥さんと……妊娠中の奥さんとはぐれたんですって。妖怪に襲われたからこの人は助けてあげたんだけど……」 「おいおい、妊婦さんが迷ってんのか!? だったらのんびりしている暇はないぜ。さっさと探しにいかないと」 「ダメよ。そんな子としている暇ないわ」 「何だよ! まだ生きているかもしれないぜ。 お前がそんなに冷たい奴だとは思わなかったぜ!」 どこか突き放したかのような霊夢の言動に魔理沙は言葉を少し荒げた。だが次いで放たれた彼女の言葉は霧雨魔理沙以上に強い口調であった。 「うるさいわね! 私だって探してあげたいわよ! でもね、異変なのよ!」 「わ、悪かったよ。だから怒鳴るなって。それで……異変って何だ?」 怒鳴る霊夢に驚き、魔理沙は詫びの言葉を口にすると話の続きを促す。 「結界が緩んでいるの」 「緩んでいるってどういうことだ?」 魔理沙の問いに彼女は少し眉を顰めながら答えた。 「結界は確かに存在している。それに揺らぎはない。だけどね、外の世界とを隔てる境界が緩んでいるの」 「それって紫が何かしたって事なのか?」 「違うわ」 そして霊夢はどこか投げやりに溜息を付きながら言う。 「何かをしているんじゃなくて、何もしていないの」 「おいおい。それって……」 「紫の怠慢よ。もしそうでなければ紫の身に何かあったと考えるのが妥当ね」 「ん? 待てよ。もしかしたらあのスキマが異変を企んでいるんじゃないのか?」 その推測に霊夢は首を横に振る。そして告げる。『有り得ない』と。 「何でそうなるんだ?」 「この結界に起きている異変はやがて幻想郷に害をもたらす。そんなこと紫がするはずが無いじゃない」 「で、紫が犯人じゃないのなら誰が犯人だ? いつもの勘はどうしたんだ。そいつの見当ぐらいつけているんだろ?」 「そんなの知るわけないじゃない。それに、そんな事よりしなければいけないことがあるの」 「しなければいけないことって?」 「結界よ、結界。このままじゃ外の世界との境界が無くなってしまうわ。私が結界の強化をしないと……だから魔理沙、貴方に頼みがあるの」 「いいぜ。迷い込んだ外来人を助けてこいって言うんだろ?」 「違うわ。マヨヒガに行って欲しいの。そこで紫か狐、猫でもいいから見つけて神社に連れて来てちょうだい」 霊夢の言葉に魔理沙は不満そうに言葉を漏らす。 「おいおい、それじゃあ迷い込んだ外来人はどうなるんだ? あのおっさんの奥さんのような人がまだいるんだろ?」 「そうね」 「そうねって、見捨てるのかよ!」 「でも仕方が無いじゃない。二兎を追うもの一兎を得ず。この結界の異変をどうにかすることが結果的に一番被害を少なくすることができるんだから」 「でもよ!」 「そうね~貴方は迷い込んだ人を助けてあげなさいな」 魔理沙が興奮して霊夢に突っかかりかけたその時、二人ではない声が上空から聞こえてきた。どこか間延びした声には明確な怒りが携えられている。 「あら? 白玉楼の亡霊が何か用かしら? これでも私は忙しいのよ」 「ちょっと霊夢、何で喧嘩腰なんだ? 今の声聞いただろう。何か知らないけどあいつ怒っているぜ?」 「怒ってないわよ~」 その笑顔と裏腹に確かに怒気を滲み出しているのは西行寺幽々子、その人だった。 彼女が何故この神社にやって来たのか、話は朝の陽が昇る前に遡る。 妖夢は陽が昇るよりも早く目を覚まし、朝の鍛錬に勤しむ。それは白玉楼では日常的な光景、しかし今日は違った。世界が未だに闇に包まれているというの彼女は、幽々子は目を覚ましたのだ。 「妖夢、妖夢!」 布団から上半身を起こし、大きな声で既に目を覚ましているであろう彼女の名を呼ぶ。呼ばれた妖夢は何事かとおっとり刀で幽々子の元へ馳せ参じる。 「こんなに早くどうされたんです? まだ陽は昇っていませんよ?」 苦笑しながらも幽々子に呼ばれた理由を尋ねるものの彼女はどこか遠くを見る様な視線で妖夢の問いに答えない。 それどころか一人呟き始めたのだ。 「異変……異変よ」 「はぁ? 異変って何がですか?」 「どうして気が付かなかったの!」 「いやそんなことを仰られても何のことかさっぱり……」 「そうよ、有り得ないのよ! 紫が私を忘れるなんて!」 「ああ、その事ですか。でも異変だなんて……幽々子様は心当たりはありませんか? 何かあの方の御気に触るようなことをされたご記憶は御座いません?」 幽々子は妖夢の問いにぷぅっと頬を膨らませて反論をする。 「紫は絶対にそんな事しないもん! だって紫は……紫は!」 「ゆ、幽々子様?」 言葉に詰まる幽々子の目からポタリポタリと涙が零れ落ちていた。 彼女は思い出していたのだ。人としての生を終え、全てを失い何もない無垢な彼女を優しく抱きしめ、幻想郷という世界を教えてくれた紫の姿を。 それは嬉しさか悲しさか、共に涙を流した、あの出会った日を、共に笑った長き日々を。もし紫に出会うことが無ければ喜怒哀楽無く、ただ冥界の管理人としての役割を果たすだけの日々を送っていたかもしれない。 だから哀しかった。もう共に喜びを分かち合うことができないのかと。許せなかった。紫に自身を否定されたを怒り思わずぶつけてしまった。忘れられなかった。あの楽しかった日々を。 そして疑問に思った。紫にとって自分はすぐに忘れてしまうような存在だったのか。 故に答えを出した。それは否と。共に過ごしてきた日々を目を瞑り思い出せば当然の結論でもある。 有り得ないのだ。だから…… 「紫の身に何かあったのよ! そうでないと……」 幽々子の出した結論は彼女の願望でもあったのかもしれない。 その思いは今は紫に届かなくても目の前にいる妖夢には伝わった。 「あの……幽々子様、私は何をしたらいいんです?」 妖夢は幽々子に告げる。ならば一刻も早くこの異変を解決して紫様を助けましょうと。 その言葉に彼女は目を拭うとスッと立ち上がり、妖夢に告げる。 「妖夢、貴方はマヨヒガへ行きなさい。紫はきっと気付いていないわ。だから式神に聞きなさい」 「藍や橙ですか?」 「そうよ。もしかしたらその子たちにも異変が起こっているかもしれないわ。その時には博麗神社来なさい。私はそこで待っているわ」 「幽々子様はマヨヒガに来られないのですか?」 「ええ。異変が起きているのなら巫女に聞くのが手っ取り早いわ」 「二手に分かれて異変を迅速に解決する。そういう事ですね」 「ええ、では行きなさい」 こうして朝陽が昇りきる前に妖夢はマヨヒガへ、幽々子は博麗神社へと飛び立ち、今に至る。 「ふーん、でどういうつもり? さっさと紫に結界を如何にかして貰わないといけないのに……もしかしてあんたもグル?」 「だから霊夢はどうしてそんなに喧嘩腰なんだ?」 「うっさいわね。だって結界を強化すんのは疲れるのよ。で、あんた邪魔すんの? じゃあ弾幕ごっこで決着を……」 「自惚れるな博麗の巫女! 今の状況を考えろ!」 「でも……」 「でもじゃない! 所詮は人間、弾幕ごっこでも怪我や死ぬ可能性だってある!」 ピシャリと言い放たれ二の句が告げず、スペルカードを取り出そうとする格好のままで固まってしまった。 そして幽々子は大きく息を吸い、それを吐き出すと、今度は優しく諭すように話しかける。 「マヨヒガには妖夢が行っているわ」 だから大丈夫だと彼女は告げる。 「そ、そうなのか! じゃあ安心だな!」 「そうね。魔理沙の言う通りね」 「じ、じゃあ私は迷っている人がいないか探してくるぜ!」 「そ、そう。いってらっしゃい」 少し慌てながらも魔理沙は話を打ち切ろうと試みる。彼女はお説教や怒られるというのが大嫌いなのだ。 幽々子は自らの言わんとした事が伝わったと思い、それに、満足して二人をただニコニコと微笑みながら眺め始めた。 その様子に焦るのは魔理沙であった。ヒソヒソと小声で霊夢に話しかける。 (おい、何だかやばくないか?) 「何が?」 (声が大きいって……ほら、幽々子の奴、笑っているけど絶対心の中ではまだ怒っているぜ?) (私だってそんなの知らないわ) つい先ほどまで真顔で怒り、彼女らしくないお説教のようなものをしていたのだ。それなのに急に微笑を浮かべてこちらを眺めるというのは不気味だった。 もしかしたら腹の底では未だに怒っているのではと彼女達が勘繰るのも無理はない。ヒソヒソと内緒話を始める二人に、幽々子はそんな事を思われているとは露ほどにも思わず、優しく話しかける。 「ねえ、何話しているの?」 「な、何でもないぜ! それじゃあ行ってくるぜ!」 「あ、魔理沙! 逃げる気なの!?」 あばよと箒に跨り、勢い良く神社から飛び出していく。当然二人は取り残されたままだ。 その雰囲気は何とも微妙なものだった。 先ほど誰彼構わず喧嘩を売るなと怒られたばかりだけに話を何とも切り出しにくい。 「あーと……その、お茶でも飲む?」 「お団子も頂戴ね」 第十話 そして彼女達は動き出す 迷いの竹林では一人の女性が朝早くから当てもなく彷徨っていた。いや彷徨うというのは語弊があった。とある目的の為にある場所へ行こうか行くまいか夜通し考えながら歩き回っていたのだ。 結局は日が昇っても結論を下せずにこうして竹林を歩き回っているだけなのだ。 苛立ち気味に頭をガリガリと掻き毟りながらも一人言葉をこぼす。どうしてあいつのことでこんなにも悩まなくてはいけないのかと。 ふと立ち止まり、顔を上に向ければ竹の葉の隙間から朝日が差し込む。溜息と共に帰ろうと呟き、再び歩み始める。 だがその行く先は彼女の意思とは裏腹に永遠亭へと向かっていた。 そして気が付けば藤原妹紅は永遠亭の前にいた。結局ここに来てしまったのだが、これからどうしようかと棒立ちになって考える。 最近姿を見せない輝夜を呼び出すのか、それともこっそり姿を確認してから立ち去るのか……一人云々唸っていた。 「ねぇ、お姉ちゃん……」 ふと気が付けば服の裾を、兎の耳をつけたの可愛らしい女の子がクイクイと引っ張っていた。 「あん?」 妹紅が怪訝な顔をしてその視線を女の子に向ける。妹紅と女の子の視線が絡み合う。 「おはようございます」 「あ? ああ、おはよう……」 礼儀正しくお辞儀をしながら朝の挨拶をする女の子。妹紅はおざなりに口を開きながらもこの子の親の躾はいいんだなと、どこか見当違いな事を考えていた。 突然現れた見知らぬ女の子に何を話せば良いのかと話をすることができない。それは女の子からも、何も言い出してこないのだから二人の間には静けさだけが残る。 しばしの沈黙。朝の静謐な空気に小鳥の囀り、風にそよぐ竹々の葉音。言葉を交わさないこの刹那の一時がどこか心地よかった。 その心地よい時間も直ぐに終わりを迎えた。永遠亭の中から朝餉を告げる声が聞こえてきたのだ。 「あ、てゐが朝ごはんって呼んでる」 「そうかい。じゃあ私はこれで……」 帰るとは言えなかった。何故ならば女の子が服の裾を掴んで放さないからだ。 困惑する妹紅を他所に、女の子は裾を引っ張り永遠亭の中に連れて行こうとしている。 「なぁ、放してくれないか?」 「ダメ。一緒に朝ごはん食べようよ」 無理やりにでも妹紅を連れて行こうと引っ張るのだが悲しいかな、所詮は非力な女の子、妹紅の体は動かない。 そんな女の子の様子に彼女は困惑してしまう。 妹紅はこのような善意に離れていない。彼女に対してこの様な善意を向けてくる相手は限られていた。例えば上白沢慧音のように数少ない相手である。 故にどのように対処してよいのか分からない。女の子の手を無下に振り払うことすらできない。 「何しているの?」 そうこうしている内に永遠亭よりもう一人の女の子が出てきた。恐らく来るのが遅い女の子を呼びに来たのだろう。その女の子は妹紅を引っ張っている女の子とおそろいの着物を着ている。 「あ、ちょうどいいや。このお姉さんもいっしょに朝ごはん食べるからね」 「いや、一緒に食べるとは言っていないよ」 「わかった!」 妹紅の言葉など聞き入れることなく、今度は二人係で彼女を引っ張り始めたのだ。 ついに根負けした妹紅は二人に連れられるまま、ついに永遠亭へと足を踏み入れたのだった。 「で、何で貴方がここにいるのかしら?」 「いや、この子達が無理やり……」 「そうなの。ふーん……」 永琳は何故か食卓に女の子二人と一緒に座っている妹紅に嫌々ながらもご飯をよそっていた。 「手は洗ったの?」 「うん洗ったよ」 てゐの言葉に可愛らしく答える黒髪の女の子の様子に思わず頬が緩んでしまう永琳。そんな彼女を妹紅は怪訝な顔でそれを見詰める。 「何よ」 「いや、別に……」 「可愛いじゃない」 「まぁ、確かに可愛いけど……」 可愛いという永琳の言葉に妹紅は同意する。確かに場所が永遠亭であるということを覗いて考えればそれは微笑ましい光景であった。 妹紅の顔も、どこか表情の硬い表情も少し緩む。永琳が爆弾を落とすまでは。 「そういえば輝夜は……」 「あげないわよ」 「え? 輝夜をか? いらないよ」 「でも可愛いって言ったじゃないの」 「それはその子の事で……」 「ああ、そうか!」 何かに気付いたのか永琳は笑顔を浮かべている。 「な、何だよ」 その様子を妖しく思い、彼女に問う妹紅。そしてその言葉に促されるように爆弾を投下したのだ。 「その子……うちの輝夜です」 「今何て言ったんだ?」 「だから輝夜でーす。それでこっちが鈴仙ね。可愛いでしょう?」 「な、何を言うだーッ!?」 妹紅絶句。よりにもよって鈴仙は兎も角、天敵にして仇敵の輝夜を可愛いと言ってしまったのだ。 彼女の心を駆け巡る感情、それは羞恥だろうか、それとも己の迂闊さに怒りを覚えたのか。その感情は分からぬものの、彼女の顔は真っ赤になっていた。 「あら? 照れているのかしら? この調子で仲直りしてくれると嬉しいんだけど……」 「わ、私は帰るぞ!」 もうこの場に入られないと立ち上がろうとしたが小さな手が彼女の服を掴んでそれを阻止しようとする。 その小さな手の持ち主は輝夜であった。 「な、何だよ」 妹紅が問いを投げかけても輝夜は頬を膨らませていかにも拗ねていますといった行動を見せるばかりであった。そんな彼女を永琳は可愛いわねと微笑みながら見守っていた。 誰も妹紅を助けてくれるはずが無い。 もしもその相手が本当に嫌いであるならば、心身共に子供の姿に戻ったとしても気にも留めなかっただろう。罪悪感など微塵も感じるはずが無いのだ。 輝夜には友情も親愛の情など微塵も持ち合わせていた。頭の中ではそう信じようとしていた。だがどうだろうか。彼女は頭の中ではそうはしたくは無いと言っているのに体は自然とそこに腰を下ろしたではないか。 それこそが妹紅の心の奥底に眠る真なる思いか。輝夜は心が幼い時に戻ったが故に機敏にその思いを感じることができた。膨れっ面から満面の笑みに。 それとは対照的なのは妹紅。ムスッとした顔付きでその場に座っている。彼女が何を考えているのか……どうしてこの場に留まっているのかと自問しているのか、それとも何が原因で輝夜が子供になっているのか。 心を読むことができるものはこの場にはいない。 静かで心地よい朝の時間。まさか輝夜と妹紅が一緒にいてこんなにも穏やかな時間が過ごせるとは夢にも思わなかった。アレッシーさまさまである。 しかしそれも嵐の前の静けさというものだ。 物語は終結へと向かっていた。それは誰も気付けない……いや、もしかしたら運命を操る彼女ならばこの結末が見えているのかもしれない。 朝、それは夢から覚める、目覚めの合図だ。 夢は……唐突に終わる。 TO BE CONTINUED… 前へ 目次へ 次へ
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キャラ名 HP 攻撃 防御 知力 射程 速度 特技 パワーゲージ スペルカード リリーホワイト 450 25 50 20 3 3 復活 4 春を告げる程度の能力 スペル効果 範囲内の味方パーティ全ての知力を上昇させ、状態異常を回復する。 スペル詳細 知力+30 効果時間:20c固定 敵から受けた状態異常のみ回復できる 春を告げる妖精。 白い衣に身を包んだ彼女が昂ぶった表情で訪れたならばそれは、幻想郷 に春がやってきたということだ。 編集Ver:1.2.6 考察 10コスト最高のHPをもつが実は防御が25しか無いため組み合わせ次第では大妖精よりも脆い。 また知力も最低で特技の復活がなければ即死だった、的なスペックである。 スペルは敵から受けた状態異常の浄化を含む知力上昇である。 知力上昇の効果時間は20c固定と使いやすいが上昇値が30と知力コンボするにはマイルドでイマイチ。 もう一声欲しい感じはあるが、10コストスペルに多くを求めること自体ナンセンスなので性能は十分だろう。
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《再迷「幻想郷の黄泉還り」》 No.585 Spell <Special Collection Vol.4> NODE(3)/COST(3) 術者:西行寺 幽々子 効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果 発動期間:瞬間 【連結(亡郷「亡我郷 -宿罪-」+「古の記憶」)】 〔あなたと相手プレイヤーの冥界にあるキャラクターカード、それぞれ1枚まで〕を選び、あなたの場にスリープ状態で出す。その後、〔冥界にあるキャラクターカード全て〕を本来のプレイヤーのデッキに戻し、シャッフルする。〔全てのプレイヤー〕は、この効果で自分のデッキに戻したカード1枚につきライフポイントを3得る。 地表に冥界の門を開き、失われた者を悉く蘇らせる。 Illustration:ノザクマ コメント 連結を持つスペルカード。 自分と相手の冥界からキャラクター1枚をリアニメイトしつつ冥界のキャラクターを一掃し、さらにライフポイントを回復させる効果をもつ。 対象は「1枚まで」かつ「選び」なので、冥界にキャラクターカードがない場合でもプレイは可能で、干渉で冥界のキャラクターカードがなくなったとしても、効果の解決に失敗したりはしない。 3コストと比較的重いため、基本的には術者を据えて、死符「ギャストリドリーム」で破棄したキャラクターをこのカードで奪うといった使い方がメインになる。 また、その重いコストを逆に利用して序盤にキャラクターをノードに伏せておき、そこからコストを支払うことで、ライフゲインを9点増やすこともできる。 回復効果は全てのプレイヤーが対象となるが、無縁塚や連結元カードである古の記憶で相手の冥界にあるキャラクターカードの枚数を調節すれば、自分だけ恩恵を受けることは難しくない。 またうまくいけば自分の場に大型キャラが2体増えることになるため、多少の回復なら数ターンで削り直すことも容易い。 なによりデッキ構築の段階でキャラクターを多めに投入しておけば、相手より多くのライフゲインを得ることも容易なため、押し込まれた状況をこの一枚により何とかできてしまうことも多い。残り一桁だったライフがいきなり初期値以上に戻るなどという芸当も可能である。 状況によっては死霊の復活とすさまじいシナジーを形成する。狙ってみる価値はあるだろう。 このカードのライバルとして結界地縛霊というコンボが存在する。あちらは呼び出せる枚数、即効性、ライフゲインの差とこのカード以上のアドバンテージを獲得しやすい。このカードを採用するならば、冥界のキャラクターをデッキに戻す効果に着目して採用したい。 収録 Special Collection Vol.4 Power Of Union 関連 「西行寺 幽々子」 西行寺 幽々子/1弾 符ノ壱“西行寺 幽々子”/3弾 符ノ弐“西行寺 幽々子”/3弾 西行寺 幽々子/5弾 西行寺 幽々子/10弾 西行寺 幽々子/14弾 西行寺 幽々子/20弾 場で「西行寺 幽々子」として扱われるカード 幽冥の住人チーム(連結) 黄泉の剣聖チーム(連結) 暗黒の深淵チーム(連結) 亡郷「亡我郷 -宿罪-」 古の記憶
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.hack側のオリ設定がアレだが中身としては深みがあって面白いと思う。 ただ「幻想郷の住人」と言いつつレミリアしか登場してないのが疑問だな。 とにかく今後の展開が期待できる作品。 -- (名無しさん) 2009-05-07 22 13 01 大分時間がたっているが言わせてもらおう 続き期待しているんだぜ! -- (名無しさん) 2010-03-11 03 24 21
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【敵主力】 名前 種族 レベル 体力 近攻 遠攻 防御 知力 速さ 特殊能力 カウント 特殊能力効果 チルノ 妖精 14 525 4 4 5 3 5 Pフリーズ 7 ランダムで敵1~5体にダメージ 低確率(20%くらい?)で速さ減少 レティ 妖怪 15 600 6 5 6 5 4 寒気到来 7 自分・チルノ以外の敵味方全ての速さを下げる 大妖精 妖精 12 475 4 5 4 4 6 テレポート 4 敵一体に対して「超遠」まで下がる サニー 妖精 13 500 5 3 4 5 5 光のプリズム 自動 遠距離攻撃を無効化する ルナ 妖精 12 480 3 5 3 4 4 サイレントエリア 自動 「超近」まで近づかないと、近接攻撃を受けない 近接攻撃した際の反撃は受ける 風神一扇・百万鬼夜行・突撃は防げない スター 妖精 12 455 2 4 3 6 6 気配察知 自動 戦闘に参加すると、初めから20%だけ戦況が有利な状態で開始できる 【イベント】 ターン開始時に人里での『西瓜』イベントが発生したターン終了後、勢力結成、霧の湖を支配下に置く。 勢力結成から1ターン目終了後、サニー・ルナ・スターが加入。 勢力結成から2ターン目終了後、宣戦布告してない場合、むこうから宣戦布告、交戦状態に。 勢力結成から3ターン目終了後、イベント。(1枚絵) 勢力結成から4ターン目終了後、大妖精のイベント。 勢力結成から5ターン目終了後、三月精のイベント。 制圧が進むと攻めても、三月精の力で追い返される様になる。 イベントであっきゅんに聞くで侵攻可能になる。 【対策】 列強が並ぶ里周囲で最強(笑)を誇る勢力。 滅ぼすのは簡単だが、反撃戦のみに留めて、経験値稼ぎしつつ、他勢力の侵攻を進めるという手もあり。 サニー、ルナの攻撃無効化に一応、注意。 制圧後、チルノ、レティ、大妖精は捕虜になる。 妖精は妖怪に相性的に優位らしいが、基本ステータスが低いので仲間にしても実感し難い。 レベルが低いのもネック。愛でカバーしてみる? 早期加入ならば、まだいけるかも。 【全国版によせて】 難易度はずばり上⑨。 幻想郷最大級の勢力の一角、紅魔館を背後に、領土数1と同等なものの精鋭が揃う人間の里を前面にする最強妖精団は最初からクライマックス。 でも問題はない。だってあたいってば最強だから! さて、そんな妖精団の軍師に招かれた貴方には、この勢力で幻想郷統一を為さねばならないという重い使命が課せられている。 なにしろ、ユニークキャラたちはといえば他勢力に比べ6名と数こそ最強クラスだが、実際戦場での働きは疑問視せざるを得ない面々が揃う。 加えて配下となる妖精たちは探索能力とすばやさに長けるものの、やはり実戦闘力という面で今一歩感が拭えない。 戦略を云々する前に、戦術レベルで苦しいことは間違いないだろう。 だが、現状(V1.07)においては、悠長に内政に励んで国力を高める余裕など得られないし与えられないしそもそも存在しない。 ひとまずSTART→全国版→最強妖精団→タイトルに戻るを繰り返し、最低限優秀な遠距離攻撃要員と探索・偵察要員がそれなりに揃うまで待とう。 遠攻が7のキャラが少なくとも一人、出来れば二人欲しい。 そのキャラに早期に一斉射撃を覚えさせれば、火力不足はかなり解消できるだろう。 ルナでプレイする場合、さらに癒しの祈り持ちが欲しいではなく必要。 いなければ十中八九、途中で詰むだろう。 サツキという一般キャラは、能力が高く癒しの祈りを持つため、是非初期戦力に迎え入れよう。 コストオーバーは気にしてはいけない、どうやったってオーバーするのだから。 そして、最強妖精団を率いて幻想郷を統一するために、必ず知っておかなければならないことがある。 自軍のエース、サニーミルクとルナチャイルドについてだ。 一見貧弱に見える自軍のユニーク達だが、この二人がいるおかげでどんな強敵が相手でも勝算は必ずある。 有効に活用するためには、まずこのゲームの敵の思考について知らなければならない。 ほとんどの敵には、それぞれに戦闘における行動の優先順位がある。 つまり、近接攻撃か遠距離攻撃を優先的に行うということだ。 例えば敵を偵察し、遠攻の高いキャラばかりであった場合、敵の攻撃はほとんど遠距離攻撃だけということになる。 その際、サニーを遠距離、他のキャラを全て近~中距離に移動させ、不都合な敵、つまり近接攻撃を行いそうな敵を速やかに倒せば、敵の攻撃は全て無効化できるということ。 特に、妖怪は近接攻撃、霊魂は遠距離攻撃を行う傾向が強いため、この二つの種族が主戦力となる勢力が相手となる場合、この陣形は特に効力を発揮することを覚えておくといい。 サニーとルナを中心に2部隊を構成し、毎回戦闘時には偵察して、適当な方の部隊を出撃させよう。 準備が整ったら、早速侵攻開始と行こう。 人里を現有戦力で陥落させるのは厳しいし、何より占領した後の四面楚歌が待ち構えている。 逆に言えば人里からの侵攻は徹底さを欠くので、湖の防御力に頼って迎撃はぎりぎりまでしないでおく。 代わりにありったけの戦力でもって紅魔館に挑み、可能な限り迅速に4領土を制圧するのが最善であり、ほぼ唯一の選択肢だろう。 その際、門の後は図書館と、防御力の低い順に速やかに制圧し、多少でも旺気の入りを良くしておくことが大事だ。 もし人材が余っても遊ばせておくのはもったいない。 目標値に足りないとしても探索をさせ、捕虜の説得も可能な限り行っておけば、少しは後の苦労が減る。 最上部と時計塔に関してはどちらも防御力が200超のため、最低でも侵攻3回を要し、1ターンでは制圧しきれない。 もし門と図書館いずれかが侵攻を受けて防御力が落ちているなら、そちらに隣接したほうを優先させればロード回数も減らせるだろう。 紅魔館制圧までに、できれば近攻の高いキャラを捕獲したいところ。 開始当初は紅魔館との圧倒的な戦力差に絶望するかもしれないが、1ターンに一度だけならほぼ確実に勝利できる。 前述したように、自軍にはルナチャイルドがいるからだ。 ほぼ全ての妖怪及び、敵の小悪魔・パチュリー以外のユニークの思考ルーチンは近接攻撃一択。 そこで、前衛にはルナチャイルド一人を配置し、他全員は遠距離を選択しよう。 すると、敵のほとんどの攻撃は無効化され、一方的に攻撃することができる。 パチュリーがきたら?もちろんロードしましょう。 この時点で彼女のロイヤルフレアに対抗する手段はほぼ皆無です。 紅魔館制圧後は必然、人里へと向かうこととなる。 人里から先は、制圧した領土に応じて常に全力で侵攻し、短期間で勢力の数を減らしていくことだけを考えよう。 人里を防衛するか、放棄して東に向かうかはその時の状況を見て判断するといいが、迷うなら放棄したほうが無難。 人形解放戦線はともかく、知力の高いユニークばかりの永遠亭を攻略するためには、高い近攻を持ったキャラが不可欠だからだ。 その点、人里より東の妖怪軍団や博麗神社なら労せずに勝利できるだろう。 敵勢力の強化が激化し始める前に幻想郷の大半を手中にすれば、レベル差で押し切ることは不可能ではない。 戦術局面でクセのあるユニークたちを使いこなし、可能な限りの圧勝をもぎ取り続ければ勝機は十分にあるだろう。 貴方の健闘を期待する。 妖精団のルナティックは、普通にプレイするとこのゲーム中究極の難易度を誇る。 が、実はある戦法を使用することで、あっけないほど簡単にクリアすることができる。 その戦法とは、サニーミルクを一人で出すこと、それだけだ。 このゲームで、敵は前進と共に近接攻撃を仕掛けることはない。 そこで、敵のカウントが尽きるまでひたすら後退し、敵の攻撃が終了してから一方的に攻撃すれば、まず間違いなく勝利することができる。 さらに、こちらのダメージは皆無であるため、戦闘毎に旺気が必要ない。 ルナをプレイしたことがある人なら、これがどれだけ重要なことか分かるだろう。 アイテムと好感度ボーナスでサニーの遠攻をあげれば、敵に妖夢・幽々子・萃香がいなければ、無傷で敵部隊を全滅させることも困難ではない。 ただし、これをやると、このゲームの趣向を著しく損なうことになる。 使うのは、どうしてもクリアできないという時だけにした方がいいかもしれない。
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幻想郷の全兵科においてのエース 野良に行ってもフラグトップ 内戦してもフラグトップ クラン戦やってもフラグトップ 腕交換してくれ
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アイク・スティールストラをお気に入りに追加 アイク・スティールストラのリンク #blogsearch2 アイク・スティールストラとは アイク・スティールストラの68%は毒電波で出来ています。アイク・スティールストラの19%は睡眠薬で出来ています。アイク・スティールストラの7%は時間で出来ています。アイク・スティールストラの4%は着色料で出来ています。アイク・スティールストラの2%は希望で出来ています。 アイク・スティールストラ@ウィキペディア アイク・スティールストラ アイク・スティールストラの報道 gnewプラグインエラー「アイク・スティールストラ」は見つからないか、接続エラーです。 冬のソナタ またでるよ 冬のソナタ 韓国KBSノーカット完全版 DVD BOX(初回限定 豪華フォトブックレット&スペシャル特典ディスク付) 本当に長い間、待たせてごめんなさい。「冬のソナタ」韓国KBSノーカット完全版をいよいよお届けします。 映像は韓国KBSのオリジナルそのままに、音楽に関してもユン・ソクホ監督が想いを込めて監修し、一部楽曲を変更しました。初回限定特典にはぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/ユン・ソクホ監督&田中美里の対談スペシャルDVDの他、DVDオリジナルポストカード、シリアルNo付 豪華フォトブックレット(20P)を封入しております。 今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!)に加えて、映像特典の【スペシャル短編集】には、ペ・ヨンジュンのスノーボードシーンの撮影風景も収録しています。 【ここが違う!8つのポイント】 ◆今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!) ◆ファン待望の「ダンシング・クィーン」「白い恋人たち」をついに収録。 ◆日本語吹替を再収録。萩原聖人さん、田中美里さんが担当、その他主要人物もなつかしいあの声で。 ◆本編は日本語字幕に加えて韓国語字幕も収録 ◆一部変更した楽曲をユン・ソクホ監督が想いを込めて監修!(一部BGMはオリジナル版より変更されています) ◆<初回限定特典1>スペシャルDVD:★ぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/★ユン・ソクホ監督&田中美里の対談 ◆<初回限定特典2>豪華フォトブックレット:シリアルNo付(20p) ◆<初回限定特典3>DVDオリジナルポストカード3枚 アイク・スティールストラのキャッシュ 使い方 サイト名 URL アイク・スティールストラの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ アイク・スティールストラ このページについて このページはアイク・スティールストラのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるアイク・スティールストラに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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幻想郷泰戦 基礎の基礎このゲームの目的は「拠点を攻撃すること」です なぜ敵パーティーを倒すのか その敵パーティー、ホントに倒す必要ありますか? 相手の上下のサブ拠点は、終盤までは破壊しないように! 幻想郷泰戦 基礎の基礎 このゲームの目的は「拠点を攻撃すること」です スペルカードの応酬や格闘スキルでの殴り合いは楽しいものですが、このゲームの目的は「敵の拠点を攻撃して、相手のゲージをより多く減らすこと」です。 デッキ構築、部隊運用、ユニット操作、全てにおいてこの「いかにして敵の拠点を攻撃するか」というコンセプトがなければ、なかなか勝てるようにはならないでしょう。 なぜ敵パーティーを倒すのか もちろん最も簡単に敵の拠点を攻撃する方法は、とにかく相手を1部隊落として、数の有利を得ることです。 守るべき拠点は3つ。操作できるパーティーも3つ。ならば1パーティー欠けてしまえば、必然的にどこか1つの拠点は攻撃し放題となるわけです。 逆に言うと、敵パーティーを倒すことにばかり固執しすぎて、相手の拠点を全く攻撃しなければ、良くて引き分け、普通は負けとなってしまいます。 このゲームの目的は敵パーティーを倒すことそのものではない、いかにして拠点を殴るか、その手段として倒すのだ、ということは常に意識しましょう。 その敵パーティー、ホントに倒す必要ありますか? 倒せるかどうか微妙な敵パーティーを深追いする/しないの判断も、この大原則に従えばある程度はっきりします。 相手の拠点付近まで深追いして、やっとの思いで敵パーティーを倒しても、その後すぐにこちらのパーティーまで倒されてしまっては、パーティーは2vs2、拠点は3vs3という、より複雑な状況になってしまいます(状況が複雑化するほどミスが起きやすい、ということに異論はないと思います)。 もちろん今撃たれると最悪の事態になるスペカを持っているキャラや、術式持ちなどのいるだけで迷惑なキャラを黙らせておくといった明確な理由があれば話は別ですが、数の有利が得られないのであれば、無理に深追いせず体勢を立て直したほうが良いでしょう。 相手のパーティーが拠点で回復している間に、中央を制圧してパワーゲージの有利を取る、別の敵パーティーへ2vs1で迫って倒しきる、などできることは色々あります。 相手の上下のサブ拠点は、終盤までは破壊しないように! ここまでの流れを読むと、相手側が守るべき拠点の数を多く残しておけば、相手プレイヤーに対してこちらからより多くの選択肢を迫ることができる、ということがわかると思います。 拠点が3つとも残った状態で、パーティーが1つしか生き残っていないとなると、3つのうち2つはどう頑張っても守りようがないですね(博麗大結界という奥の手はありますが)。 逆に相手の拠点が1つしか残っていないと、頑張って敵パーティーを倒しまくっても、次々に復帰してくる敵パーティーに阻まれて、最後の一発を入れられずに僅差で負けたりするわけです。 もちろん最初から最後まで1度もサブ拠点を攻撃しないという選択肢はあり得ません。 しかし安易に相手のサブ拠点を破壊してしまうと、最後のツメで手の打ちようがなくなる場合がある、ということは常に意識して立ちまわるようにしましょう。
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「幻想郷空中神戦」/''Gensohkyoh Skyhighfight'' 「幻想郷空中神戦」/''Gensohkyoh Skyhighfight''(4)(W)(U) 伝説のエンチャント すべての神・クリーチャーは飛行を持つ。 すべてのクリーチャーは「(2):このクリーチャーはターン終了時まで飛行を得る。」の能力を持つ。 各終了ステップの開始時に、飛行を持たないすべてのクリーチャーをオーナーの手札に戻す。 参考 天楽抜萃-レア